下石原2005−祭り好きの隠れ家

 
 
2005年10月2日 調布市下石原 八幡神社



今日は下石原のお祭りにやってきた。
駅から歩いてきて、太鼓の音に耳を澄まし、轍の跡を追ってきた。
まるで猟師のようである。
 


こちらの太鼓は、4尺くらいか。浅草の宮本で作って、張り換えは南部屋。
材はおそらく欅だろう。張り替えの時に少し横の寸を詰められたらしい。
宮本の太鼓はもう少し横に長い。寸法的には南部屋の太鼓らしくなっている。
南部屋は旧五・六之宮太鼓を手がけているが、その感じに近いと思う。
 

干割れが入ってきているが、なかなか大きな太皷だ。
飾りの金具は干割れが入ってきたところへ、あてがったようだ。
太鼓というのはどうしてもこういうことがある。
 


昼は太鼓の後に子ども神輿が付いて回っている。
 


早速叩く。台車は府中の車丑。車輪がどうもアンバランスに感じた。
ただ、聞いたところによると台車は購入当時のままという。
なんとなく、車丑にしては車輪が華奢な感じがしたのだ。車輪の幅が狭く、わっぱも小さいように思える。
梶棒などの作りから、山車太鼓の物に付け替えたようにも見えたのだが、そうではないらしい。
 

この日は暑く、少し動くと汗をかくほどだった。
 

太鼓を叩くと汗だくになる。
 

こちらは山車。流派は船橋系?
 


暑いさなかを進む。
 

獅子が踊る。
 

国道20号線を渡る。
 


子ども神輿は姿を消した。ここの神社は宮神輿がないそうだ。
 

神社には古くから伝わる獅子舞があり、神様は獅子に降りるのだという。
だから、宮神輿がない。巡行するのは基本的に太鼓だけのようだ。
 

初めて叩いてみる。
 

本バチで叩いていたと記憶している。
 


自分も、もっと上手になりたいと思う。
 



町会神輿であろうか。団扇を使っているのはこの辺では珍しい。
三社の本社神輿を彷彿とさせる屋根下から延びる蕨手。
ただ、仕上げの様子からは神輿師の手による物ではない感じがする。
天棒が短めで人数は少ないようだ、あんがい軽いのだろうか?
 


太鼓は住宅地を北へ進む。
 


高速の手前まで。
 


そして一休み。
 

御本社は蕨手が小さいので小振りに見える。
これくらい大きいと、押し出しがある。
 


太鼓は再度住宅地を戻り、旧甲州街道へ出る。
 

提灯に灯がはいる。この雰囲気がたまらなく好きだ。
 

次は万灯神輿。
 


暗くなった旧甲州街道を太鼓が行く。
 


そして一杯ご馳走になり、万灯神輿の次はまた別の神輿。
昼間の子ども神輿をさらに台輪に載せた物で、天棒は大人用。
けっこう重かった。
 

そしていつの間にかまた神輿は居なくなる。
 

宮入り間近。
 

神社へ入った。
 

境内の雰囲気もいい。
 

そして叩く。
 

こちらは拝殿。
 


これがその獅子舞の獅子頭。
 

舞う姿を見てみたいものだ。
 


ぐっと腰を落とし、グッとためをつくってバチを振る。
 




これにて打ち止め。いいお祭りでした。
いろいろご馳走になり、暖かくおもてなしいただきました。
 
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